人は気付いてくれそうで、気付かないものです。
またできると期待してもできないものです。
昔からミーティングとかの場面で、「あいつはできない!」とか「あいつはダメだ!」みたいなことをよく耳にしました。(きっと自分もどこかで言っちゃってるんでしょうけど・・・)
単なる後輩の愚痴だったら、たまにはいいんでしょうけど、ミーティングや会議などで、何か方向性を決めたり、戦略を考えたりしなきゃいけない場面でも、同じことが見受けられます。
よくスタッフに言うことなんですが、「じゃあどうするの?」って考えなさいと。
現状の問題をほじくりかえしているだけってとっても多く、とってもムダなことだと思います。
「誰が悪い」とか、「どこに問題があるのか?」なんてことは、だれにでも解る事だし、そのためにGARDENはチーム制になってるわけで。
早くその問題を解決するための方法を、見つけて、実行して、失敗したらまた新たな方法でやってみて、何回か失敗しているうちに必ず答えは見えてくるもので、そうやって向上していくものです。
もう一つ「性善説」というのがあって、「人はみんな善い人だ」という前提のもと、人を信じてそれを基準に何かをする。
かなり意味は違うかもしれないけど、同じようにリーダーや先輩たちは、「これくらいは気付くだろう?
これくらいはできるだろう?」という前提のもとに、何かを指示する。
性善説は否定しないけど、リーダーや先輩たちのその考えはハッキリ言って、「あまい!」
こちらが思ってることを期待した前提で、物事をすすめても上手くはいかない。
期待値よりも現実値で目標をクリアーできることを考えておくことと、それを期待値に高めていくために、一人一人に確認しながら成長させていく、こんな感じが必要です。
何が言いたいか?というと、先ほどの話も今の話も上に立つ人間は、厳しいかもしれないけど、「結果責任」だということです。
よく政治の世界で聞く言葉ですが、僕は上に立つ人間というのはすべてそうだと思っています。
「できない」といって前に進まない事も、「期待と違った」と後になって後悔したり、ましてや、
自分以外の人間に責任を押し付けたり、そんなことでは、リーダーは務まらないということです。
そこがGARDENがスタッフに望む、他店とは違うところです。美容師としていくら優秀でも、さらにその階段をGARDENのスタッフ達は登ってもらいたい。
なぜならその先が見えなければ、本当には自立できないから。
それでは今までと同じで、オーナーにとって都合のいい「使い捨て」の美容師にしかなれないから。
前回のお客様に感じて頂く些細なことこそ、これだけの人数が一つのお店で仕事している以上、そんなリーダーがいっぱい育ってくれなければ絶対に行き届きません。
「じゃあ大きくしなければいいの?」「じゃあどうすればいいの?」だから大きくなっていくものを、分散させて、細分化させて、そのためにはやっぱりリーダーが必要で。
「結果責任」の取れる大人が何人いるか?これがこれからの美容室にとっても、普通の会社にとっても大切なことなんじゃないでしょうか?
GARDENはそんなリーダーがたくさん育つような環境にしていきたいと思います。