最近また、コムスンの件とかミートホープの件とか、企業のコンプライアンスに関わる事件がとり立たされている。
今に始まったことではないんだけど、なんで人は同じ繰り返しをしてしまうんだろう?
それぞれの事情で、言い訳することはいろいろあるんだろうけど、前にも言ったように、トップは結果責任だから、謝罪すべきは謝罪して、責任を負うべくは負い、これからどう立て直していくか?でしかない。
コムスンの折口さんの本は読んだことがあって、おもしろかったのでスタッフにもプレゼントして読ませたことがある。
ジュリアナを立ち上げた時に、平日は暇だと言われたディスコ業界の常識に、「平日にディスコに行きたくないのではなく、平日のディスコが盛り上がっていないからつまらないのだと」考え、『盛り上がっていること』これがディスコ業界の『センターピン』、つまり1番おさえなければいけないことと捉え、見事にジュリアナを成功させ、のちにコムスンで介護事業を始めるときも、この『センターピン』を見極め、あれだけの大企業にのし上げた。
僕はご本人のことは、本で読んだか、マスコミで騒がれてることしか知らないけど、あれだけの企業を創り上げた何かがあるはずだと思う、なのにどこかで狂ってしまう・・・
最初は誰しも素晴しい志を持って、事業を始めたはずなのに、必ずみんなどこかで狂っていく。
それはきっと、権力だったり、お金だったりで、「これくらいはいいか!?」という『麻薬』を、少しだけ試してみて、少しずつ、少しずつ蝕まれていってしまう。
それは「罠」ではなくて、自分に対する「甘え」の積み重ね、「利己主義じゃいけない!」って解っていたはずなのに・・・
だから最初から権力なんか欲しがらずに、お金だってそんなに一人占めせずに、「自分だけ」なんて思わずに、そうやってみんなで一緒にやってたほうが楽しいんじゃないかなぁ。(人間だから間違うこともあるけど・・・)
我々は普段からこの身近にある、『麻薬』に手を出さない倫理観が必要だと思う。
ミートホープの会見で、息子の専務に「社長正直に話してください!」と諭されるような父親には絶対なりたくない。
沖縄から戻った翌日、旅行疲れもまったくみせず、「とっても楽しかったです!ありがとうございました!」と、忙しいサロンを走りまわるアシスタント達を見て、つくづくそんなことを考えました。
やっぱり「常に謙虚でいること」・・・これが大切です!