vol 165 「敗者」のいない競争

けんかしたり意見が食い違ったりした時、正論を言ってたり、結果をわかりやすく

出しているほうが、そうでない人を負かしてしまう。

競争して勝ち負けを決めることが大切なのか?それとも、お互い競い合って向上していくことが大切なのか?

 

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競争して勝った方は楽しいと思う。

一生懸命がんばった結果だから、当然評価されるべきだと思うし。

 

でも負けた人はどうだろうか?

負けた悔しさをバネにして、「次こそは!」とがんばることがいちばんいいのだろうけど。

それはスポーツとかの世界の話しで、仕事としてまた組織としてチームワークで戦う世界では、はたしてどちらがいいんだろうか?

 

勝ち負けだけで評価されて生きてきた人間は、やはりそれだけでしか人を評価しない。

だから自分がやってきた事がすべてにおいての基準で、できない人はイコール「やる気の無い人」になってしまう。

そんな勝ち続けた人たちだけが集まり、その中で生き残った人たち、こんな人たちをエリートと呼ぶのかもしれないけど、じゃあそのエリートだけで何かをすればいいのか?といえば、そんなもんじゃない。

 

我々の世界はスタイリストにお客様がついて下さる、いわば個人事業のような仕事です。

GARDENでもお客様の数によって給料が変わる歩合制です。

だから当然、ホームランを量産できるような4番バッターのほうが、評価されやすいし目も惹きます。

ですが野球も一人ではできないように、美容室も一人ではできません。

複数の人間でやるのだから、比較するものがあれば必ずビリは生まれます。

だからといって、同じ力の4番バッターを9人揃えることは、巨人軍でもできません。

 

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だったら、それぞれの特性を生かして、「1番バッターから9番バッターまでいればいい」というのが、GARDENの考えていることです。

一つの何かで順番を決めても、必ずしもそれがその人の評価にはならないし、だったら得意なこと、好きなことをやって褒められたほうが、人はがんばれると思います。

我々の仕事は、「一人一人がどれだけ力を出し切るか?」これが大切です。

 

一人だけ100%出し切っても、他の人たちは5,60%くらい・・・

こんなことが多いんじゃないでしょうか?

仕事はチームプレーです。

ですからできない人を蹴落とすのではなく、競い合って、自分だけが勝って満足するんでもなく、「敗者」のいない競争をして、大切なことは、お互いに向上しあうこと、そして認め合うこと。

GARDENは全員が100%、120%!だから、お客様も認めて下さるのだと思っています。

 

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そういうことを理解してお互いに向上し合い、どんどんみんなが成長して、みんなが残れるGARDENにしていくことが、お客様にとっても、我々にとっても幸せなことかなぁ?と。

学生時代、300人中常に290番台だった自分には、いかにあの頃の順位があてにならなかったかを実感しています(笑)。