一週間の休暇を頂きお客様にはご迷惑をお掛けいたしました。
休暇を利用して行ってきたのは実は今回が初めてなパリ。
美容学生の時に研修旅行とかで行くものですが、当時はバイトで学費を払っていた貧乏学生だったために行けず・・・
ケラスターゼさんが行う研修旅行という名目の招待旅行も、瘦せ我慢をして「自分はいつでも行けるから、みんなが行ってきなよ!」とスタッフたちに行ってもらい(笑)。
「そろそろ自分の番かな・・・」と思った時も、「でも加藤さんも行きたそうだし・・・」と譲った加藤さんは前日風邪で寝込んでキャンセルしてしまい・・・(笑)
十数年前まだアパレルに勤めていた頃、家内がバイヤーとして何度か訪れていて、そんな彼女のリクエストもあっての初の渡仏でした。
歴史のある街並をみてきれいだと思ったり、人がかっこよかったり、オルセーやオランジェリーといっ美術館でも感動はしたんだけど・・・
百数十年前のパリ万博のときに、鉄骨だけで作られたエッフェル塔が当時は物議をかもし。
数年前にも同様にルーブルのピラミッドが賛否両論に分かれ。
今はルイヴィトンとコラボレーションして有名になった村上隆の作品がベルサイユに展示され、やっぱり一部から惨憺たる非難を受け。
大半の意見がそんな伝統的で保守的でありながらも、いつの時代もそうした革新的なものを取り入れ、それが時間が経過すれば、一つのフランスという国の象徴となってしまってるという事実。
あそこにいると、フランス革命でマリーアントワネットが処刑されたことでさえ、つい少し前のことように今と繋がってる感じがするというか、歴史自体が古い昔話で、自分とは違う別の世界の出来事のように感じていたけど、「今一瞬の連続」が歴史を創ってるということをすごく感じる。
きれいな街やその文化的な建造物の中で、日常とは別の自分でいたいとも思ったけど、持参したビジネス本を読むとなぜか安心してる自分だったりで・・・
そういう意味でいえば、あそこにユニクロがあったことが、自分にとっては一番印象に残ってることかもしれない。
結局歴史を創り上げていくことなんてエゴの塊でしかなくて、それこそ強烈なエゴがアートも国さえも創り上げるんであって、それは歴史の中の話なんかじゃなく、今という一瞬の繰り返し。
「志もエゴもしょせん一緒のことで、それは結果が出た時に周囲が評価するもの・・・強烈なエゴがあってこそ志も成されるもの」そんなことをずっと考えていた今回の旅でした。(ちなみにアンティークのアクセサリー屋で見つけた人形が、
あまりにもフラワーズの浦さんに似てるので撮ってみました)(笑)。