vol 199 理想と現実のはざまで・・・

「それは理想論だ!」とよく耳にします・・・何が理想で何が現実なのか?

 

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中国の昔話の中で、『覇道』と『王道』という言葉がでてきます。

自分の勝手な解釈かもしれませんが・・・

『覇道』とは、結果を目標にして、例えば全国制覇とか、そんな野望のもとに何かを成し遂げる・・・

『王道』とは、結果云々ではなく、人として、人の上に立つ者として、正しいことをする。

利益や個人の野望ではなく、世の中にとって正しい道を突き進む・・・

 

ビジネスで考えると、普通は『覇道』的にならざるを得なくて、『王道』というのは、「理想論」なのかもしれない。

周りにいる殆どの人も、考えかたは『覇道的』な人が圧倒的に多く、『王道的』な意見は「理想論」か、もしくは「変わってる」とさえ言われてしまう。

でもそれは当然で、『覇道的』じゃないと、「霞を食べて生きられない」わけだし、特に、事業を起こしたばかりの時には、実入りが少ないわりには、返済が多かったりと、『~道』なんて言ってる余裕さえないのが現実だろう。

しかも『王道的』だと、「じゃあ、いつ黒字になるのか?」とか・・・また『王道的』発想の前提には、「性善説」があって、個人なら「自分は正しい事をしたんだ」と自己満足できるかもしれないけど、上場してるような会社の株主から言わせれば、そんな事は許されない。

 

だけど・・・

「理想論」と言われるかもしれないし、遠回りかもしれないけど、これからの時代は・・・『王道的』な考え方を大切にしなきゃいけないと思う。

なぜなら『覇道』とは、こっちの勝手な都合でもあるわけで、お客様や消費者を本当に見ているのなら、こちらの都合ではなく、お客様や、世の中の望む事に答えを見出さなければいけないはずだから。

 

それは、時には利益に矛盾することかもしれないけど、難しいことを言っているのかもしれないけど、格好つけてるように思われるかもしれないけど、今の時代を見ていて、今自分自身が事業に向かっている中での危機感として、そう考えてしまいます。

結局は、その折り合いをどこでつけていくか?になるんだけど、すべての事にそれは当てはまって、それを、一人の小さな力でできること、みんなの力でなんとかすること、自分を甘やかしたり、諦めないことだったり、世の中に流されたりしないことだったり・・・それが、生きてる醍醐味だったり、意味だったり、心の成長だったりするんじゃないかなぁ。(また大きいことを語ってしまいましたが)

 

だから諦めたくない・・・

「理想論」がいつか現実になるように、毎日ガヤガヤやって、時には失敗もしたり、痛い目にあったりしながらも、前のめりに進んでいくことによって、気がついたらちょっと成長できたりしていて。

それによって、誰かを幸せにしてあげられてたり、そんな感じ、そんな風になっていきたいといつも思う。

 

「危機感」と「想い」を持ってこれからもがんばって行きたいと思っていますが、それにしても、ちょっとくどい事書きすぎですよね(笑)。

秋には少しリフレッシュして、いろんなものを見て、また、いっぱいインプットしたいと企んでいます・・・