彼らが昨年デビュー組のいわゆる6年生。
やはりこれも以前のニュートラルの時の話になっちゃうけど、(決して「昔はこうだった!」症候群ではありませんが・・・)「お客様にとっていいことであれば、今までタブーだったこともやっていこうよ!」といって、シャンプーから何から他店へ行って比較してみて、「今までの常識を取り除いて、自分たちに一番合ったやり方を見つけよう!」ってやってました。
「例えばスタイリストの仕上げの際に、アシスタントがずっと鏡を持って待ってる事、これって無駄じゃない?」「そんなとこで突っ立ってるんだったら、その数秒でお客様にできる事ってあるんじゃない?」
「ワインディングのヘルプなんてよっぽど手の空いた時だけでいいんじゃない?」「そんなことしてるんだったら、お客様の横に座って一緒に話してた方がお客様は嬉しいんじゃないかなぁ・・・」
「とにかくアシスタントだからって、スタイリストに一番気を使うんじゃなく、もっとお客様にとって気持ちのいい事を率先してすべきだよね!」
どうしてもこの世界は力関係が実在する分、そちらに気が行きがちだけど、そこを自分たちでもっと気づいて自浄努力していく雰囲気を持たないと、お客様の目線に合わせた空間作りなんて到底できなくなる。
常にそういう革新が必要なのはみんな解ってるんだけど、時間の経過の中で麻痺したり、自己否定することを拒んだり、いちばん多いのが何も疑問を持たずに、「今までがこうだったから」と、その理由や根拠を考えさえもしなくなる。
以前はそこが目に見えない大きな差別化のはずだったんだけど、今は残念ながらそんな発想をしたり、意見を言う人間はほとんどいない。
お店としての理念やコンセプト、また僕たちトップの考え方が反映されるのは当然のことなんだけど、それ以前に特に美容師の場合は自分自身のアイデンティティーも発信するべきだと思ってる。(そもそもその核心がずれてるなら、そのお店は辞めた方ががいいと思うけど)
先輩の前だろうがなんだろうが、正しいと思うことは声を大にして発信するべきだし、そこに筋が通ってるんであれば、先輩だろうが認めざるを得ない。
「今現在結果がどうか?」なんてことは過去の結果で、「これからどこを目指すか?」「その為にどこまで深く考え行動してるか?」今の結果じゃなく未来にどんなビジョンと志を持ってるか?君たちに望んでいるのはそういうことです。