あの日からちょうど一ヶ月が過ぎたけど、ここに来て大きな余震も続き、複雑な思いで毎日を過ごしてます。
経済的二次災害も叫ばれ、レジャー産業をはじめとする現地近隣産業はもとより、都内の飲食店や我々も含めて、早くもとの状況に戻る事が必要だけど、「なるべく普通に」と平穏を装いながら飲み食いをしながらも、どこかで「こんな事しかできないのかな・・・」という気持ちになってしまうのは、自分だけではないんじゃないでしょうか?
原発についても様々な意見が飛びかっていますが、原発近辺の避難者の方の話しを聞けば、やはりそれによって数十年と生計を支えてきたのも事実で、今でもあそこで働いている方達は、ほとんどがそういう地元の方だと聞きます。
沖縄の基地問題もそうかもしれないけど、善悪という判断以前にそういう事実もあって、でも現実的に自分達は、その日米の安全のもとで、充分すぎる電力量のもとで、過剰なくらいの豊かさを謳歌している・・・
大袈裟かもしれないけど、そんな事を推進してきた政府国家を作り上げたのも紛れもなく自分達で、石原さんが言ってたらしいけど、パチンコと自販機の電力量を減らすだけでとてもインパクトがあるらしく、勿論パチンコ業界の方からすれば死活問題だけど、あそこまでピカピカやる必要があるのか?とか。
でもそれはそうしないと「飽きられてしまう」という、消費者志向があって、自分はパチンコはやらないけど、それはやるやらないの問題じゃなく、それを要求してきた自分達全ての責任なんじゃないかなぁ?
子供のころ豊かではなかった自分は、食べ物の好き嫌いや、出されたものを残すなんて事は普通じゃないと思ってたけど、今はそんなことは普通で、贅沢に飾り立てられた食事もほとんどが廃棄されていったり、過剰すぎる包装も家に帰ればただのゴミだったり。
タバコをポイ捨てすことも、汚いゴミの出し方をすることも、その先には誰かが何かをしていて、そんなちょっとしたことを支えるために、様々な大きな問題が起こってるんじゃないのかなぁ。
どこかでこの国、自分達が大きく変わらなければもう無理で、過去の善悪を討論するだけじゃなく、大きなグランドデザインを描いて、ビジョンを描く事と、一人一人がそういった細やかな配慮ができる品位を持って生きていくということ。
そんな事言いながらも、ハイオクで排気ガスをまき散らすような車に乗って、普通以上の豊かな生活をしてる自分も、やっぱり欲と煩悩の塊で、そんな自分が偉そうなことは言えないんだけど・・・
今回の事で僕らが学ぶべき事は、「適正」ということで、無理に自粛して委縮することは無いけど、適正な量って事を将来を基準に考えていくべきだと思う。(ちょっと話が大きくなってきたけど・・・)(笑)
このまま何もしなければ、いつかはこの国が破綻するなんてことは、大人ならみんな感じていたはずで、だから今回の震災で僕たちがこれから成すべき事の本質は、ちゃんと目の前の仕事に向きあい、これからの新しい時代を作り上げていくような仕事、そして企業を考えていくことじゃなかなぁ。
であれば、被災者の方達への地道な支援は大切だけど、表参道でトップを張ってる美容師だからこそ、やらなきゃいけないこともあるんじゃないかなぁ。
豊かな未来、社会を創っていくことが、自分たちにとっても、被災地のこれからの子供たちにとっても最も重要な事だと思うから、僕たちはそんな未来へのビジョンや希望をより強く持っていかなきゃと思う。
今だからこそ、僕たちGARDENにしかできないことをスタッフみんなで考え、毎日の小さな事から見直し、自分に恥じる事の無いよう、行動していきたいと思っています。