理想というのは必ず数値化できる。
よく自分も「いいお店」「凄いお店」「カッコイイお店」なんて表現をするけど、それらも突き詰めていくと全て数値化できる。
売上か?いい仕事か?もコインの裏と表のようなもので、一方からしか景色を観てないから、相反するものに感じる人が殆どだけど、リーダーはその両側からの視点を持ち、時によってそれを使い分けていく能力が問われる。
売れるスタイリストや流行るお店の共通点は、その目標が共有され、スタッフに一体感があるからで、じゃぁその目標は?、「数値」であっても「理想のお店」であっても、スタッフが「楽しい」と思えればそれでいいと思う。
美容師は技術という武器がある分、「自分がこのお客様を呼んでる」という個人プレーに走りがちで、チームプレイという感覚を忘れやすい。
でもお客様からすれば、来店された全ての時間に起こった事トータルで、「いいお店だった!」とか「感動した!」とか感じるんであって、だからGARDENはフロントは分業にして、サービスと技術両面を、それぞれが高めあい、そういう全てのスタッフを巻き込みながら、「GARDENってやっぱりいいよね!」ってお客様に言って頂くようなストーリーを創り上げていくことが大切で。
お客様がどんな気持ちでわざわざ予約をされて、初回はどんな気持ちで、三回目は何を望まれてて、10年以上来て頂いてる方はどんな対応をされたら嬉しいのか?
それを予約の電話の際、いらっしゃった受付で、シャンプーで、カラーで・・・そしてスタイリストが完璧な仕事をして、完璧な仕上げの見送る時の一言(笑)。
仕事なんてそんなゲームみたいなもので、「お客様にどうしたら喜んでもらえるか?」を毎日楽しんで行くもので、そこには当然その企みに協力してもらうアシスタントやフロントの存在が必要で、自分なんかはこれからもっと様々に分業し、沢山の人間に関わってもらいながら、もっとお客様を感動させてやろうと企んでる(笑)。
理想を数値化し、数値を分析管理し、それをもとに戦略立案する・・・とまぁここまではセオリー通りで誰でもできる事なんだけど、その目標数値をいかにストーリーメーキング、もしくはゲームとして楽しむか?
「売上上げろ!」だの「単価アップ!」だの言ったって、美容師には解らないしつまらなくて、「お客様喜ばせゲーム」って表現の方がよっぽど面白そうでしょ!?でもやってる事は一緒なのにね。
そこの差・・・それはセンスやユーモアや人間性とかもあるかもしれないけど、いかにみんなを巻き込んで、楽しみながら盛り上がれるか?
リーダーがスト―リを描き、役者一人一人の能力を引き出し、最大限のパフォーマンスを引き出せるか?
技術やデザインも大事だけど、そこができるリーダーがいないチームやお店は絶対だめ!
うちの幹部はそこをよく考えるようにね。