2006年のGARDENテーマは、原点に戻って「美容を楽しもう!!」ということでした。
GARDENのオープンにあたって、まず一番大切にしなければいけなかったのが、我々の美容師としてのクオリティーでした。
その為にはもう一度、全スタッフの技術レベルの点検をしなければなりません。
そんな時に、例えば今流行のデザインをみんなで研究して、レッスンしたり勉強会というかたち『再教育』するんですが、やはり普段のサロンワークの中で、お客様のスタイルを創っていく中で「かっこよくカットできた!」「かわいい仕上げができた!」という「美容の楽しさ」を『再認識』する方が先決じゃないか?と思っていました。
オープン当初は、連絡が行き届いていないせいもあって、予測はしていたものの以前のお店の全盛期から比べれば、散々たるものでした。
若い技術者ほどそれは顕著で、中には自信を失う者も何人かいました。
そんな時に、我々が拍車をかけて売り上げのことをいっていても、本来の「お客様も美容師もハッピー!」なこの美容の仕事がうまくいくはずがありません。
売り上げを気にしすぎると必ず『比較』が生まれて、自分に対してネガティブになります。
確かに大切な事だし、軌道に乗ったらそれでいいんでしょうけど・・・
まずはもう一度、
「GARDENにお客様が来て下さるのはどんなに素晴らしいことなのか?」
「全国に何万人といる美容師の中で、自分のところまでわざわざ足を運んで頂けることが、どんなに素晴らしいことなのか?」
「今自分達が本当に取り組むべきことは何なのか?」
上から教えるのではなく、美容師本来のやるべき事から自分達で気付いて欲しい・・・
ひとりひとりのお客様を大切にしなければ、美容は楽しいわけがないし、自分自身が成長してなければ、やはり楽しいわけがありません。
つまらない時は、自分が成長してない時であって、そんな時はいっぱい練習して自分自身で壁を乗り越えるしかありません。
お客様が増えないときも、お店がうまくいっていない時も一緒です。
方法を教えるんではなくて、本来美容師だったら判りきっている。
「当たり前のこと」をもう一度思い出して、今いらっしゃっているお客様に何をしなければいけないのか?どんな姿勢でお迎えするべきなのか?
それが昨年のテーマの『美容を楽しむ!』ということでした。
続く・・・