vol 532 NYのスーパースタイリスト

NYのスーパーサロン、ウォーレントリコミでトップスタイリストとして活躍するEIKOさん。

 

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32歳まで東京の有名サロンで活躍され、当時年間100本以上も講習をこなすような売れっ子スタイリストでありながら、そのすべてをなげうって単身渡米し、3年間のアシスタントを乗り越え、今ではエージェンシーにも所属し、ヴォーグ等のファッション誌までもこなすスーパーウーマン(笑)です。

それだけの実績をなげうってまで、なぜウォーレンに飛び込んだのか?

年間100人以上は辞めてしまうという競争の中で、どうやってスタイリストまで生き残ったのか?

そして今も、さらに上へ昇り続けようとするそのモチベーションは何なのか?

 

自分の口から説明できるほど安易なことではないのでそこは省略しますが、とにかく彼女の話には、すべて現在進行形で継続している、実体験からくる絶対的な説得力というか、オーラみたいなパワーを感じます。

 

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去年NYに行った時もそれは感じたんだけど、その国の環境の違いとかがあって、簡単に比較する事ではないんだけれど、今日、EIKOさんと話してみて、ハッキリ言ってとても悔しく感じてしまいます。

だって日本で、世界でトップクラスを目標にしてるGARDENのスタイリストの中に、EIKOさんのようなパワーのあるハングリーなスタイリストはいないし、まして自分でさえも「凄い!」と認めざるを得ないという事実。

 

去年サロン見学をさせて頂いた時も、相変わらず「所詮日本の美容師なんて」という目で見られ、一緒に見学した他のサロンの人たちも、何か特別なものを憧れだけで見てるというか。

いつまでも彼らに劣ってて当たり前という日本の美容業界で本当にいいと思ってるんだろうか?

そんなこと言うと「日本のカットの方がうまい」とか、「社会の仕組みが違うから」とか、別に技術や料金体系や仕事の仕方、そんな事を比べてどうではなくて、「ここまでやってるんだ!」っていうプライドっていうか、目指していくもの高さっていうか・・・

色んな考え方の美容師さんがいて、もちろんそれくらいの気概やプライドを持ってる方もいらっしゃるけど、実際に海外から「凄い!」って評価はなかなか聞いたことがないんですよね。

 

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だから今年もNYに行ってこようと画策しています。

何人かで「世界を目指すツアー」ってやつを(笑)。

この悔しいっていう気持ちをみんなで感じあって、自分達がそんな世界観で何を目指して行くのか?

そんなスケールで考えていかなきゃいけない時代に来てると思ってるんですけどね。