AKBの勢いったら凄いよね・・・
先日の総選挙なんかもゴールデンであの視聴率で、コメント聞いてると思わずこってまでもらい泣きしちゃう。(ニュースでさわりを見ただけですが)(笑)
出たての頃は「ただの若い子」の集団にしか見えず、みるみる売れるにしたがってオーラを放つようになり、大人たちが認めざるを得なくなったときにはすでに社会現象にまでなっている。
もう20年くらい前、当時は新美容とかの業界誌や、anan、流行通信といったファッション誌に掲載されることはカッコいいとされてたんだけど、一般女性誌に載ることに対して、尖がってる美容師たちには抵抗があった。
それが一般女性誌主流時代になり、JJ,VIVI,cancamといった赤本と呼ばれたお姉さん系の雑誌に対する抵抗は、JJ御三家美容室などと紹介され、爆発的な知名度と集客という結果が伴うと、そのイメージや価値観は一気に吹っ飛び、全国の美容室が一般女性誌に取り上げられる事を切望した。
現在では一般女性誌にとってかわり、有料のビューティーサイトがそのポジションにあり、新規客を呼ぶにはホットペッパービューティーなどに有料で掲載せざるを得ないというのが現状で、GARDENの原宿店も4月から導入している。
何が言いたいかって・・・
人は大人の階段を上っていくうちに固定観念が必ず生まれ、特に努力して成功を収めた人ほど過去の価値観に引きずられ、新しい物や自分の価値観にない物を受け入れたがらない。
エッフェル塔は100年前「鉄くず」と罵られたが、今ではパリの象徴となり、ユニクロ、アマゾン、楽天といった新興勢力も、やはりその社会現象と生み出す結果が、最後は認知せざるを得なくなりスタンダードとなっていく。
そもそも王室や財閥だって、その起源は異質な存在であったはずで、全ては結果と歴史の継続の中での価値観であり、そもそも何が間違いで、何がかっこ悪いかなんて、個人の勝手な主観でしかないと思ってる。
難しく聞こえるかもしれないけど、「あなたがカッコいいと思ってる事なんて、世間が認めなければただの自己マンなんだよ」って事。
逆に「最初は周囲から異質に見られても、多くの人に認められたもん勝ち」って事。
GARDENの起源もまさにそうで、何もない所からスタートしたからカッコいいも何もあったもんじゃなく(笑)、どんな小さなチャンスでも200%出し切り、寝る間を惜しんで経験を積み重ねた結果が今を作り上げた。
だから当然今見てる景色と過去の景色は違うんだけど、積み重ねた経験っていうポジションが当たり前のスタンダードとなり、古い固定観念にこり固まってしまった時には、一気に崩壊すると思ってる。
日本という国もまさにそうで、「安心、安全」という神話のもとで生まれ、これだけの情報過多の時代に育った人たちには、「地べたを這いつくばる」ような野心や野望など生まれるはずもない。(話がまたでかいな・・・)
アルテの吉原会長が書かれた本を最近頂いて読んだが、その中に「今こそ少年よ大志(野望)を抱けと言いたい」と書かれてあったが、まさに自分もその通りだと思う。
ある程度豊かな環境に守られて不安がないと、確実に人は努力しなくなる・・・
最初からそうだったはずじゃないのに、その時代を忘れ、あたかも積み重ねた基盤が不変に盤石であるかのような錯覚に陥り、新しい物や自分の価値観にない物を排除したがり、その結果は歴史が示すように衰退の道を辿る。
最近デビューしたスタイリストに、「お客様がいないなら自分で連れてこい!」と営業中だろうが客ハンに出させるのは、常にそういう姿勢であって欲しいと思うし、「そもそもその先輩たちだってみんな一緒なんじゃない!?」って危機感を持ってもらいたい。
「じゃぁ結局結果だけかよ!数字かよ!」って言うかもしれないけど、残念ながらその通りで、認められないってことは価値が無いとしか思ってないし、「結局金かよ!」みたいな議論は35歳以下のレベルの話で、理想なんていうのは、そもそも矛盾してることを両方手にしなければ叶えられないはず。(かなり話が長くまた横にそれてきたかな・・・)(笑)
そうやって考えたときに、今の美容室側の都合に合わせたお店の作り方がもう限界に来ていて、お客様の本当に望む形を追求するなら、今までの概念さえ全部ぶっ壊す必要があると思うけど、その辺はまた今度(笑)。
要はそれくらい頭をや柔かくしてないとダメだし、最初は誰でもインディーズからのスタートで、GARDENなんてまだまだインディーズもいいとこなんだから、「何がかっこ悪いだの言う前に、地べた這ってでも前に進む姿勢を全スタッフ忘れちゃいけないだろ!」って思うんだよね。
常に既成概念をぶち壊すから注目され、新しい物を創り上げるから認められ、時代の変化に合わせてまたそれを繰り返す・・・
そんなアクレッシブでエネルギッシュでストロングな集団であり続ける事、それが本当の意味での「かっこいい姿」なんじゃない。