先日ある方からあるスタイリストに対するお叱りのメールを頂きました。
それはサロンでのお客様に関することではなく、外に出て雑誌社廻りの営業をする際でのことです。
名刺の渡し方や頂き方、あるべき態度、また我々にとってとても大切な作品ブックのあり方など。
例えば撮影の際に「誰よりも早く行って準備しておく事」とか、「撮影中もいかに気が配れるか?」とか、人は必ずそういうところまで見ていて。
企画力とか作品のクオリティーはもちろんだけど、そういう所すべてをひっくるめて、「気持ちよく仕事ができる相手か?」の判断をしていて、それによってまた仕事がもらえるかが決まる。
GARDENがこれだけたくさんのメディアに取り上げて頂けてるのはまさにそこで、自分達が「上手い」とか「有名」なんていうのは大きな勘違い。
先輩達がそれこそそんな地道な努力を重ねてきたから今があって、上の先輩ほどそういうことが解っていて、だから謙虚でいられる。
ただそういうことは場面場面で気付くことでもあり、自然とみんな教えられて育っていくものだった。
でもそういうことも、これからはちゃんと教えていかなきゃいけないという事が良く解ったし、何よりもサロンワーカーを第一としながらも、そんな場面でも活躍できるのが、GARDENのスタイリストとして当たり前でなきゃいけないということ。
その方からのメッセージで一番心を打たれたことは、「自分の楽しみとしてのヴィトンのバックを買う以前に、まだきちんとお金を使うべきところがあるはず・・・」
「自由で主体性を持たせること」を大切にしてきたけど、何か自分達がやってきた事がいかに薄っぺらいか?を痛感したというか、美容師としてに上っていくこととか、もっと広い世界で仕事していくためのGARDENであり、そんなお店じゃなきゃいけないはずなのに、結局その程度のレベルでOKにしてしまってるのは自分達で。
まだまだ上を目指してれば、その生活の中のすべての時間やお金は自分の夢のために投資されるべきで、「欲しいものを買う」とか「休日は自分の趣味に」なんて事は二の次で。
去年から危機感を持って足元を見つめ直してきたけど、もう振り子は十分そちらにあって、逆に言えば悪い意味で近視眼的にもなっちゃってて、何を持って自分達のプライドとするか?の部分に、自分達自身から目を向け直さないといけない時期なんだよね。
チームとしてのお客様にとっての「いいお店」はとても大切な事だけど、それと同時に、「一人一人のスタッフが美容師としてどんなレベルにあるか?」それが今は足りなくなってるんだろうね。
意識の部分も技術の部分も、現実的な実力としての部分も、「すべてにおいて負けていないか?」自分たち自身から見直して行きたいと思います。