2週連続で横浜アリーナに行って参りました。
SPC全国大会。
(前回はダンクスで1000人もの参加者、今回も同じくらいはいたかなぁ)
あまり詳しくはないのですが・・・このグループは昔「ヨシユキ美容室」として他店舗展開をされてた、最近仲良しなネオリーブ横山氏のお父様が会長で、(自分がアシスタント時代はワインディングコンテストと言えばヨシユキ美容室の代名詞でした)、そこからグループを発足され、加盟店舗が全国3000店だとか。
今では個人店が参加することで、材料のコスト削減とか、経営者教育にやコンサルティング、またこういったグループイベントによるスタッフのモチベーションアップなど、確かに個人店だけでは行き詰ってしまう問題を、グループとして活動することで参加する店舗にとってはメリットあるもんね・・・
現実的に独立志向も強く、しかしある程度になった時の弱点がマネジメントや人材育成やコスト削減にあるわけで、今までのこの業界の経営を突き詰めていった形の大きな一つがここにあって、これを一代でここまでするって凄い事だなぁって。
全国にもそういう団体が大なり小なりあって活動してるけど、そういう方向に向かうのが必然なんでしょうねこの業界は。
以前もちょっと書いた事があるんだけど、僕が子供の頃、父親はノリ巻きとかお稲荷さんみたいな巻物のお弁当をつくり、商店におろす仕事をしてた。(いわゆる弁当屋さんで、その残り物をいつも食べさせられてたおかげで、いまだにお稲荷さんやかんぴょう巻きは、嫌いなんだよね)(笑)
最初の数年はすごく景気も良く儲かっていたんだけど、結局10年くらいでダメになっちゃって、その時の事が幼いなりに今でも焼き付いていて、その時の父親のよくなかった事を自分なりに分析して「反面教師」にしてたりするんだけど。
その一つが、当時はほとんどがパートのおばさんが多かったんだけど、そういう人達をあまり大切にしてなかったのと、まぁ30そこそこで上手く行って儲かっちゃってるからしょうがなかったんだろうけど、昼間から麻雀に明け暮れ夜は飲み歩いて、ようは調子に乗っちゃって、仕事に対する意識が変化しちゃったんだろうね。(この業界でも似たような話は聞くなぁ・・・)(笑)
で、そこで自分はどれだけスタッフが大切か?って事と、もう一つはお客様(世の中)がどう変わっていくか?を予測して見極めなきゃいけないって事を学んだだよね。
当時は昔ながらの個人商店が、そういったお弁当を仕入れたり、自分の所で簡単なお団子とかパンとかを作って売ってる時代だったんだけど、そこに「ホカ弁」がちょっとづつ出てきて、「あったかいもっと美味しいお弁当」っていうのが求められるようになって行くようになった。
同時に大手のパン会社も出てきて、様々な種類のパンをおろすようになり、また朝食にマーガリンやジャムを付けてパンを食べるみたいなCMでパン食を定着させて行くわけ。
そこで方や「ホカ弁」が一代ブームで全国にフランチャイズなんかも増えたんだけど、そこにコンビニが出てきて、ワンストップで全てが買えるコンビニにお弁当も移行し、ホカ弁業界も淘汰されたんだよね。
で、現在と言えば、コンビニもかなりのクオリティーのお弁当を競いあってて、それらを大量生産する業者から、もちろん個人店まで様々だけど、当時父親がそういう「時代の流れ」を感じて、何かしらの方向転換ができていたら、数年後にもしかしたら借金を残して倒産しなかったんじゃないかって思うんだよね。
そこには流通の変化や消費マインドの変化など、様々な事が起っているんだけど、結局向かっていく方向は、「消費者」にとって「より快適で豊かなもの」で、そこには「便利」とか「リーズナブル」とか「安心」とかいうキーワードがあって、水は必ずそういう方向に流れていくんだよね。
もちろん「未来」なんて誰にも解らないんだけど、ギリギリでいつも考えてれば、何かしらピンとくるものはあるはずで、それが経営者の「勘」みたいなもんなんだろうけど、そこで更に具体的行動に移せるか?なんだろうと思うんだよね。
なんか今回の選挙でも、「政策よりも実現力」なんて言われてるけど、経営者は「結果責任」だから、タラレバでは許されないからね。
2週連続で大きな団体のイベントを見学させて頂いて、僅か数年であんな規模にしてしまう凄さとか、この業界の現状とか今の限界とか、様々な事が駆け巡るんだけど、この業界の5年後、10年後ってどうなるんだろう?ってよく考える。
というか、10年後に「お客様に求められる自分達」って、どう変わって行くべきなんだろう?って考えると、「美容師は技術職だから」とか言ってる場合じゃない気がするんだよね。
とにかく水の流れる方向を見失わないようにしないとね。