vol 924 トップの決断

新制driveも順調にスタートし新たな3店舗体制となり、全幹部と面談もしながら、また来年の新たな組織編制と方針を固めつつな今日この頃です。

 

 

そんな中ご存じ柿本会長に時間を取って頂き、あんな話やこんな話と(笑)色々と勉強させてもらいました。

何べんも言いますが、組織の成長は人の成長のようなもので、どこでどんな形であろうが、人数の増加で起こる問題は一緒で、GARDENの約倍の300人を擁するKAKIMOTOさんからは学ぶべきことは山ほどあります。

 

この表参道界隈はいわゆる「牙」のある美容師が多く、ただそういう人たちは最初から「自分のやりたいように出来る範囲」で考えていて(というかそれを越えられないのかもしれないけど・・・)、大体50人くらいが限界。

片や今マネジメントが優秀な地方のサロンはそれ以上に成長するけど、一人一人は依存型が多く、いわゆる「走ってる美容師」は生み出しにくくて、美容師や美容学生からすると、「安定」はしてるけど面白みに欠ける。

 

こないだも書いたけど、以前は「スタイリスト主役型」の業界だったから、そんなモチベーションの高いスタッフを育てて上へ登れる環境だけ作れば、ある意味マネジメントなんてどうでもよく、優秀なスタイリストが勝手に集客し売り上げてくれたてた時代。

だから「走ってる美容師」がいるところに多くの美容学生も集まり、その中で篩にかけられ、ついていけない人たちは辞めていき、優秀な人は同様に「走ってる美容師」となるんだけど、ある程度になるとやっぱりやめて独立のくり返し。

 

ところが最近は、そもそも「牙」のある若い人も少なく、「スタイリスト主役型」から「お客様主役型」へと移り変わり、スタイリスト一人のパワーだけでお客様を集客できる時代は終わり、ブランディングという「環境」や「コンセプト」や「ターゲットの絞り込み」といった「総合力」が求められていて、お客様にしても、そんな業界事情やサロン事情などどうでも良く、溢れる情報と多様なアプローチの中から、自分にとって居心地が良かったり、目的にあったサロンを選択している時代。

 

何が言いたいかというと、今までのやり方の延長では、一部のスタイリストだけが結果の出せる小規模なサロンにしか成長できず、それ以上に成長したければ、まずは「戦略ありき」にすべてをイノベーションしなければ通用しないんだけど、大事な事は、そもそも「どっちにするか?」決めなきゃ何も始まらないという事。

 

柿本先生と最初に食事したときに、「40代が一番辛かった」って言ってたんだけど、まさにその頃KAKIMITOでは大きなイノベーションが起こっていて、「お客様中心」にサロンを作り直すことで、大きなリスクと戦っていたらしいんだよね。

そしてそれを乗り越え(というかそれも一つのイノベーションだったんだろうけど・・・)、青山に出店してからは、皆さんご存知のような快進撃で今に至って、この状況下の中、あれだけ一等地にばかりお店があっても全く衰えない強い組織に成長したんだろうね。

それを決めるのって誰?」って言ったらやっぱりトップで、トップがそれくらいの視点と危機感を持って、きちんと「決断」できるか?だと思うんだよね。

 

そして先日誕生日を迎え(ほんとは自分はそんなことどうでもいいんだけど)(笑)、沢山の方やスタッフからお祝いのメッセージやプレゼント頂きました。

 

 

50まであと数年、自分の中でいつも「スッキリ」気持ちよくいたいので、周囲も気にせず、今まで以上にわがままで行こうと思ってます。

じゃないと「決断」なんてできないからね(笑)。